著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

17日のビットコイン(BTC)対円相場は93,793円(5.37%)高の1,840,887円と、2018年1月10日ぶりに終値で180万円台に乗せ、2日連続で年初来高値を更新。対ドルでは2018年1月高値の17,174ドルを上回り、2017年12月以来の水準で推移している。

この日はDEX(分散型取引所)のUniswapの流動性マイニング終了により、同取引所での流動性の著しい低下が確認されたが、ガバナンストークンのUNIや解放されたETHの相場も堅調に推移し、その他De-Fi関連銘柄の相場への影響も確認されなかった。

前日のNY時間に174万円を奪回したBTCは、この日の東京時間は同水準を挟み込む展開で揉み合いに終始した。米指数先物が軟調に推移する中、グレイスケールのビットコイン投信の運用資産が50万BTCに到達したとの朝方の発表が材料視されたことや、XRPなど時価総額上位の一部アルトコインに買いが入り、BTC相場も支えられた格好。欧州時間に入るとドル安が追い風となり178万円にタッチ。その後、NY時間では、米主要3指数がこの日の安値から反発を開始するとBTCの上昇にもさらに拍車が掛かり、186万円まで綺麗に上値を追う展開を繰り広げた。

第1図:BTC対円チャート(1分足)、前日平均値・4本値、騰落率、出来高 出所:bitbank.ccより作成

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。