著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

12日のビットコイン(BTC)対円相場は54,740円(3.43%)高の1,712,059円と、終値で年初来高値を更新し、2018年1月13日ぶりに終値で171万円台に乗せた。

この日の相場は未明より対ドルで心理的節目の16,000ドル水準となる168万円を試す展開となるも、東京時間序盤には利食い売りに押され一時164万円を割り込んだ。しかし、前日に相場が160万円周辺の踊り場から抜け出したことで、テクニカル的な買い支えも入り165万円に戻すと、流れの出やすくなる欧州時間からは、ビットコインキャッシュ(BCC・BCH)相場の踏み上げに追随し16,000ドル水準を上抜け170万円にタッチ。直後には狙っていたかのように大量の売りが出て165万円まで急反落するも、同水準での買い支えは根強く、NY時間からは再び170万円を目指した。

対ドルで節目の16,200ドル水準となる170万円での売り圧力は相応に強かったが、バイナンスの米国事業拡大やペイパルの暗号資産(仮想通貨)売買サービス開始の発表が材料視され、相場は今朝方に同水準を突破し171万円台に乗せた。

第1図:BTC対円チャート(1分足)、前日平均値・4本値、騰落率、出来高 出所:bitbank.ccより作成

第2図:BTC対円チャート 1時間足 出所:bitbank.ccより作成

続きはこちら

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。