著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

先週(14日〜20日)のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比359,360円(8.40%)安の3,919,772円と反落し、前週の上げ幅を掻き消した。

先週のビットコインは、著名ファンドマネージャーのポール・チューダー・ジョーンズ氏がビットコインに好意的な発言をしたことで、週明けに430万円から450万円台に乗せるも、週央からは200日移動平均線絡みで戻り売りが入り失速。17日未明の米連邦公開市場委員会(FOMC)のタカ派的なサプライズは概ね織り込み済みで無難に通過したが、ハッシュレートの低下や米株のリスクオフに圧迫され、週後半にかけて軟調な展開を繰り広げた。さらに、週末に入るとハッシュレートが一段と低下。中国メディアのGlobal Timesによれば、週末時点で中国国内の90%のマイナーが停止を余儀なくされたとのことで、ビットコインは一時370万円周辺まで安値を広げた。足元では、ブロック生成時間が平常に戻りつつあり、390万円台に戻している。

第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成

続きはこちら

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。