著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
8日のビットコイン(BTC)対円相場は308,343円(8.13%)高の4,100,000円と3日続伸し、心理的節目400万円を初めて超えて終値をつけた。先月15日に200万円に乗せて以降、約3週間で価格は倍となり、対ドルでは4万ドルにタッチする場面もあった。
昨日のBTC相場は、朝方に米ジョージア州で5日に行われた上院2議席を競う決選投票で、民主党候補が両議席を獲得したことが強材料となり380万円台に乗せた。相場のボラティリティが落ち着きやすい東京時間は利食い売りに押されジリ安となるも、欧州時間からは買いが戻り、NY時間には株高も相場の支援となり400万円台に乗せ、対ドルでは4万ドルにタッチ。達成感からその後すかさず売りが入り、一時は38万円ほど急落するも、バイデン政権移行後の大型財政出動期待や、この日は暗号資産(仮想通貨)市場時価総額が1兆ドルを超え、ビットコインの時価総額がアリババやテンセントを追い抜き、株、レアメタル、仮想通貨、ETFの時価総額総合ランキングで第10位にのしあがったことも材料視され、380万円から速やかに410万円台を回復した。
第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成