著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

先週(7日〜13日)のビットコイン(BTC)対円相場の週足は、前週比20,855円(0.43%)安の4,866,355円と3週間ぶりに反落。週前半にかけては節目の500万円台に乗せ530万円にタッチする場面もあったが、後半には上値の重い展開に転じ、500万円維持に失敗した。

XRP主導のアルトコイン高や、KPMGカナダのBTCとETH購入を追い風に、安値圏で溜まったショートポジションを踏み上げ復調の兆しを見せたBTCだったが、米消費者物価指数が前月比と前年同月比の双方で市場予想を上回ると、BTCは500万円台前半で乱高下し一時は530万円にタッチするも、米連邦準備理事会(FRB)が積極的な引き締めに出るとの思惑から米株が軟化。さらにサリバン米大統領補佐官がロシアのウクライナ侵攻の可能性を指摘したことで株価が大幅安になったこともBTC相場の重石となり、相場は500万円を割り込み、対ドルでは46,000ドルから42,000ドル(≒484万円)周辺まで押している。

第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成
 

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