著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

11日のビットコイン(BTC)対円相場は310,032円(6.58%)高の5,019,999円と、前日の下げ幅を掻き消し、NY市場の引けにかけての上昇で過去最高値を36,004円上回り5,074,866円の高値を記録した。

前日のBTC相場は、XRPやクアンタム(QTUM)などの急上昇した一部アルトコイン相場の反動や、米消費者物価指数(CPI)が低調となったことを受け上値の重い展開。幸い相場は対ドルで節目44,000ドル(≒460万円)周辺の水準で下げ止まったが、11日の東京市場時間の相場は470万円を挟み込み方向感に欠ける展開となった。しかし、この日はVISAに続きマスターカードも年内に暗号資産(仮想通貨)決済サービスに本格参入すると報じられ、欧州市場時間から買いが戻り、米金融大手BNYメロンが仮想通貨資産管理業務(カストディ)を年内に開始すると発表すると、相場上昇に拍車が掛かりNY市場序盤に500万円に乗せた。

その後、相場はNY市場の引けにかけて507万円にタッチするも、閉場後から利食い売りに押され、足元500万円付近で推移している。

第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成

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