著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

11日のビットコイン(BTC)対円相場は43,883円(3.48%)安の1,218,116円と反落。この日の相場は金相場が利益確定の売りに押されるのに連れてアジアからNY時間まで下げ一本調子(第1図)。またNY時間には、先週の協議決裂以降、米追加経済対策に関する対話が与野党の間で進んでいないことが明らかになったことで米主要指数がこの日のマイナス圏に沈むと、BTCも更に下げ足を速め、一時節目の120万円を割り込んだ。BTCは対ドルで心理的節目の12,000ドル(≒128万円)に乗せるか否かの瀬戸際だったが、今月2度目のトライに失敗した格好だ。米追加経済対策による現金給付が市場では期待されていたが、合意の見通しがつかない中、昨日は指標改善を受けた米長期金利上昇によるドル高も、BTC相場には重石となった。

 

第1図:BTC対円チャート(1分足)、前日平均値・4本値、騰落率、出来高  出所:bitbank.ccより作成

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。