著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

6日のビットコイン(BTC)対円相場は94,801円(1.47%)安の6,365,199円と反落し、対ドル2月高値水準(≒641万円)を再び割り込んだ。直近1週間のビットコイン相場は同水準を挟み込む値動きとなっており、高値圏での揉み合いで方向感を示せずにいる。

一方、ビットコイン以外のアルトコインの殆どはこの日も堅調に推移し、時価総額第4位のXRPは、22.894円(23.55%)高の120.094円と続伸し、2018年2月ぶりに終値で120円台に乗せた。デジタル・シルバーを謳うライトコイン(LTC)の対円相場も、欧州暗号資産(仮想通貨)運用大手のコインシェアが同通貨の上場取引型金融商品(ETP)をスイス証券取引所に上場させたことが好感され大幅上昇し、年初来高値を塗り替えた(+7.68%)。

ビットコインは60,000ドルの大台を目前に、こうしたアルトコインの相場上昇に今一つついていけない状態が続いているが、昨日の欧州からNY序盤の取引でアルトコインの一時的な反動安が波及する格好で対ドル2月高値水準を割り込み、一時は631万円まで安値を広げた(第2図)。その後は、アルトコイン相場がNY市場の安値から反転上昇したこと切っ掛けにビットコインも持ち直したが、対ドル2月高値水準が今度はレジスタンスに転じ、NY引け後に再び反落した。

第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成

第2図:BTC対円チャート 1時間足 出所:bitbank.cc、finance.yahoo.comより作成

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