11日のビットコイン(BTC)円は1681万1901円から取引が始まった。米卸売物価指数(PPI)の下振れを受けて前日の現物ビットコインETFに7億ドルを超える資金フローがあったことが好感され、東京時間は小確りとなった。ドル円相場の上昇も相場の支援となり、終盤には1693万円まで上昇した。8月の米消費者物価指数(CPI)の伸びが+2.9%と1月ぶりの大幅な上昇になった一方、新規失業保険申請件数が4年ぶりの高水準となったことで、米国時間序盤のBTCは上下に大きく振れた。ただ、PPIが減速したことに加え、CPIは市場予想と合致したことでインフレは深刻化しないとの見方は崩れず、その後もBTCは底堅く推移。米国市場引け後には一段高を演じ、終値は1702万8635円となった。
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著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト 英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。