10日のビットコイン(BTC)円は1646万5827円から取引が始まった。ロシアがポーランド領空を侵犯したことによる地政学リスクで東京時間序盤の相場は1640万円周辺まで下落したが、事態が早期終息したことで下げ幅を奪回。米連邦準備理事会(FRB)による利下げが期待されるなか、欧州勢参入後には1660万円を回復した。その後、米国時間序盤に発表された8月の米卸売物価指数(PPI)が、前年比で市場予想の+3.5%を下回る+2.8%となったほか、前月比では-0.1%と低下したことで、相場は1680万円周辺まで一段高を演じた。一方、残りの米国時間では、高寄りした米国株相場が失速したことで、BTCは高値を維持しつつも弱含みに推移。引け後からは水準を戻し、終値は1681万1901円となった。
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著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト 英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。