19日のビットコイン(BTC)円は1547万9864円から取引が始まった。高値警戒感が漂う中、米国債格下げによって週明けの金融市場では米金利が上昇、米株先物が下落とリスクオフムードが広がり、東京時間のBTCは下げ一色で一時は1490万円まで下落した。一方、ドル安と金利上昇の一服で海外時間に入ると下げ渋った。この日の米株式市場は米国債格下げの影響で方向感に欠ける展開となったが、BTCには買い戻しが入り、終盤までに東京時間の下げ幅の大半を奪回した。その後は1530万円を背に小動きに終始し、終値は1531万1163円と反落したが、日足では長い下ヒゲを付け、ドル建てでは10万5000ドル(≒1524万円)を維持した。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。