8日のビットコイン(BTC)円は1171万5942円から取引が始まった。週明け米国市場でブラックマンデー再来を回避したことで、東京時間はアジアの株式市場の反発に連れ高となり、1200万円に肉薄。一方、その後はマイナス圏とプラス圏を行き来する展開となり失速した。米国時間序盤には、8万ドル水準となる1180万円を窺ったが、トランプ米政権が中国に対して104%の追加関税を賦課する意向を示した他、グリア米通商代表部代表が相互関税について免除措置は短期的に想定していないと発言したことで、米国株相場は序盤の上げから一変して下落に転じ、BTCも連れ安となった。結局、米国時間は下げ一色となり、終値は1130万988円となった。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

続きはこちら

著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。