27日のビットコイン(BTC)円は1252万円から取引が始まった。エヌビディアの決算を通過して前日のBTCは下げ止まり、この日の東京時間は段階的に水準を戻し、一時は1300万円を回復した。一方、海外勢参入後には戻り売りが入り上げ幅を縮小。米国時間に入るとエヌビディアの急落が相場の重石となり、米国時間は下げ一色で東京時間の上げ幅を吐き出した。エヌビディアは決算で強気の業績見通しを示していたが、粗利益率は市場予想を下回っていた。ただ、米テキサス州上院銀行委員会が戦略的ビットコイン備蓄法案を満場一致で可決し、法案が議会審議に前進したこともあり、今朝方にはやや水準を戻し、終値は1273万3626円となった。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。