著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
31日のビットコイン(BTC)円は1109万円から取引を開始した。9月の米個人消費支出(PCE)価格指数の発表を控え材料まちとなる中、東京時間の相場は1110万円周辺での小幅な揉み合いに終始。海外時間に入ると1100万円までやや水準を下げるも、底堅い推移が続いた。一方、米国時間序盤に発表されたPCE価格指数は、前年比で継続的な鈍化を示したものの、コア指数は市場予想比で上振れ、BTCは下値を模索する展開に転じた。米国市場引け後には、相場は一時70,000ドル(≒1064万円)周辺まで下落したが、節目の水準で買い支えられ、終値は1070.6万円となった。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成