著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

11日のビットコイン(BTC)円は821.3万円から売り優勢で取引を開始し、東京時間終盤には800万円を下回った。この日は日銀中川審議委員が追加利上げに前向きな発言をし、ドル円相場が下落した他、米大統領選テレビ討論会でトランプ氏が防戦を強いられたことが嫌気された。一方、海外勢参入後に相場は切り返し、8月の米消費者物価指数(CPI)の鈍化を受けて815万円周辺まで戻した。その後、寄付きの米株式市場が軟化したことでBTCも連れ安となったが、ハイテク銘柄を筆頭に反発するとBTCもつれて高くなり、58,000ドル水準(≒826.4万円)にタッチ。終値にかけてはやや水準を下げ、819.5万円で引けた。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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