著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
18日のビットコイン(BTC)対円相場は小幅に反発した。東京時間のこの日の相場は台湾のTSMCの好決算を好感して1000万円周辺から小高く推移するも、65,000ドル水準となる1017万円周辺で上値を抑えられ、米時間まで上げ渋る展開が続いた。この日発表された米経済指標では、新規失業保険申請件数が上振れたものの、フィラデルフィア連銀景気指数やカンファレンス・ボードの景気先行指数が市場予想比で上振れ、BTCにとってはまちまちな結果となる中、米株式市場では前日に続き半導体や大型IT株に売りが入り、BTCは東京時間の上げ幅を吐き出した。しかし、ドル円相場の反発や、FRBによる9月の利下げ期待を背景にその後のBTC円は底堅い推移に転じ、終値にかけて小幅に上昇した。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成