著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
1月8日〜14日のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比305,866円(4.80%)安の6,066,908円と反落した。
先週は米証券取引委員会(SEC)が現物ビットコイン上場投資信託(ETF)を初めて承認し、取引所日の活況具合を好感してBTC円は2021年11月ぶりに710万円を回復する場面もあったが、その後は12月の米消費者物価指数(CPI)上振れによる米債利回りの上昇を受けた米株安が相場の重石となった。翌12日の米時間には、ETF承認による材料出尽くし感で売り優勢となると、相場はロングの投げを伴って週前半の上げ幅を完全に掻き消し、620万円周辺まで押した。
週末のBTC相場は同水準で揉み合う展開に終始していたが、今朝方には再び売りが入り、週足終値は610万円を割り込んだ。
第1図:BTC対円チャート 1時間足 出所:bitbank.ccより作成