著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

11日のビットコイン(BTC)対円は上下に振れたが、終値ベースでは小幅下落となった。この日のBTCは679.1万円で寄り付くと、米国で現物ビットコインETFが承認されたことによる材料出尽くし感から上値を重くした。しかし、海外時間に入ると一部アルトコイン相場の上昇に連れてBTCは665万円で反発。その後、ブラックロックのETF(IBIT)がプレマーケット取引で25%ほど上昇したとの報道や、現物ビットコインETFの合計売買代金が取引開始数十分で5億ドルを超えたと報じられたことを好感し、BTCは2021年11月ぶりに700万円を回復した。一方、この日発表された12月の米消費者物価指数(CPI)が上振れたことで、その後のBTCは米株の下落に連れ安となり、上げ幅を掻き消した。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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