著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
9日のビットコイン(BTC)対円は乱高下しつつも、終値ベースでは小幅な下落にとどまった。前日の相場急伸から一転してこの日のBTCは揉み合う展開で始まった。米時間序盤にヴァンエックのCEOがCNBCの番組で「全ての現物ビットコイン上場投資信託(ETF)が今週木曜日に取引開始される」と予想すると、相場は一時下値を試したが、すかさず下げ幅を奪回した。一方、本日未明には米証券取引委員会(SEC)がX(旧ツイッター)で現物ビットコインETFの承認を発表し、相場は一時695万円にタッチ。その後は下げに転じ一気に40万円ほど急落したが、ゲンスラーSEC委員長がこれを誤報と発表すると相場は持ち直し、下げ幅を縮小した。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成