著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
30日のビットコイン(BTC)対円は小幅に反落するも高値圏は維持した。金(ゴールド)相場が前日の高値から押す中、東京時間のこの日のBTCは517万円から小緩む展開で始まり、終盤には512万円周辺での取引となったが、欧州時間に入るとドル安を背景にBTCは反発し、一時は520万円を回復した。一方、米時間に入ると、日銀がイールド・カーブ・コントロール(YCC)の再修正を議論する可能性がある日経新聞から報じられ、ドル円相場の急落がBTC円の重石となると、一部アルトコインの下げも相場の重石となり、BTCは米時間序盤に510万円にタッチした。ただ、この日は米株が軒並み反発したことでBTCはその後510万円で綺麗に切り返し、下げ幅の殆どを解消して引けた。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成