著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

17日のビットコイン(BTC)対円は420万円中盤でほぼ変わらずだった。東京時間のこの日の相場は、利益確定の売りで緩む展開で始まったが、現物型ビットコイン上場投資信託(ETF)承認期待に伴うグレイスケール・ビットコイン投資信託(GBTC)のマイナス価格乖離率(ディスカウント)がおよそ2年ぶりの水準に縮小したことや、中東情勢悪化を背景とする金(ゴールド)価格の上昇に連れて、終盤には下げ幅を奪回した。その後、9月の米小売売上高が上振れたことで米債利回りが急上昇したが、バンク・オブ・アメリカやBNYメロンの好決算を受けて米金融株が強含む中、BTCは底堅く推移した。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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