著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
28日のビットコイン(BTC)対円は確りとした推移で400万円を回復し、前週21日の下げ幅の殆どを解消した。東京時間のBTCはアルトコイン主導で上値を試すも、26,500ドル水準(≒396万円)がレジスタンスとなり、390万円台中盤で揉み合いに終始したが、この日も主要アルトのラリーが続き、欧州時間に入ると再び上値を試した。その後発表された一連の米経済指標では、Q2の個人消費確報値が改定値から大幅に下方修正された他、8月の中古住宅販売制約指数が市場予想比で下振れ、米債利回りが反落。これによりBTCは相場上昇に拍車が掛かり、およそ1週間ぶりに405万円周辺まで戻した。一方、米政府機関閉鎖懸念が燻る中、米株が中盤から上げ渋ると、BTCも失速し前週高値405.9万円の更新には及ばなかった。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成