著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
25日のビットコイン(BTC)対円は小幅安。ドル建てでは節目の29,000ドル(≒409.2万円)をサポートに下げ止まった格好だ。バイナンスUSがサービス開始当時に系列組織を通じてウォッシュ・トレーディングによる出来高水増しを行った疑惑が浮上し、週明けのBTC相場は一時、およそ1カ月ぶりに29,000ドル水準を下回った。一方、昨日は同水準を僅かに回復すると、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え様子見ムードが強まり、410万円台前半での揉み合いに終始。一時はドージコイン(DOGE)の相場の上昇に連れる場面もあったが、29,500ドル水準となる416万円手前で上値を抑えられた。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成