著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

10日のビットコイン(BTC)対円は上に往って来いを演じ、終値ベースでは7日ぶりに小幅に反発した。東京時間のこの日の相場は、ドル建てで節目となる30,000ドル水準(≒428万円)をサポートに揉み合いに終始。欧州時間に入るとBTC対ドルは30,000ドルからジリ高に転じたが、ドル円相場の下落を受けて円建てBTC相場の上値は抑えられた。その後、米証券取引委員会(SEC)元委員長のジェイ・クレイトン氏がCNBCとのインタビューで、「現物型ビットコイン上場投資信託(ETF)の承認を拒むのは難しい」と発言した他、米アトランタ地区連銀のボスティック総裁が追加利上げに慎重な姿勢を示すと、相場は31,000ドル(≒439万円)周辺まで急伸。しかし、節目の水準ですかさず売りが入り、相場は瞬く間に上げ幅を解消した。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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