著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

27日のビットコイン(BTC)対円は反発し、直近3日間の下げ幅を奪回した。前日にドル建てで節目の30,000ドル水準(≒431.5万円)で下げ渋った相場は、この日はジリ高に転じて始まると、ビットコインキャッシュ(BCH)の上伸に連れ高となり440万円を回復。さらには、フィデリティが現物型ビットコイン上場投資信託(ETF)の申請準備をしているとの報道で、相場は445万円まで上値を伸ばした。しかし、これにより相場はドル建てで31,000ドルを僅かに上回ると、すかさず売りが加速し反落。この日は堅調な米指標を受けた米債利回りの上昇も相場の圧迫材料となった他、先週、米ネバダ州金融機関局から、顧客資産出金に対応できない状態にあるとして業務停止命令を受けていた暗号資産(仮想通貨)管理会社のプライム・トラストが、再度管財人の氏名を求められたことが材料視された。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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