著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

8日のビットコイン(BTC)対円は反落して前日の上げ幅を解消した。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の2度目のディスインフレ言及を受けて、7日の米株反発に連れ高となっていたBTCだったが、この日はアルトコインの物色に支えられ306万円を一時回復するも、すかさず失速。海外時間に入ると米株先の下落に連れてジリ安に転じた。NY時間には、NY地区連銀のウィリアムズ総裁が、サービス業界のインフレが高止まりする可能性を指摘した他、「FRBは抑制的な(金利)レートを向こう数年(a few years)維持する必要がある」と発言したことで、BTCは下げ足を速め、直近の安値付近まで押した。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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