著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

20日のビットコイン(BTC)対円相場は小幅に下げ3日続落。始値の付く午前9時台にBTCは節目の19,000ドル水準の285万円を一時的に割り込んだが、オプション市場で建玉が集中する同水準周辺で押し目買いが入り反発すると、プラス圏を僅かに回復した。欧州時間には、トラス英首相の電撃辞任の報により、市場や財政への混乱が解消されるとの安心から英欧株が上昇し、BTC相場を支えた。米時間序盤には、9月の米中古住宅販売戸数やフィラデルフィア憐憫の10月連銀業況指数の減速で相場が押し上げられたが、フィエラデルフィア連銀のハーカー総裁が積極的な利上げ継続に意欲を示した他、インフレの減速ペースについて「失望的」と発言したことで、米長期金利が4.2%台まで上昇。これがBTC相場の重石となり、足元、再び19,000ドル水準割れを試す展開となっている。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

続きはこちら

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。