仮想通貨取引所バイナンスは、米国外の地域市場の責任者であるリチャード・テン氏を新CEOに任命した。この変更は、創業者であり前CEOのチャンポン・ジャオ氏(通称CZ)が米司法省によって課された訴訟に対して有罪を認め、CEOの職を辞任したことを受けたものだ。

CZ氏とバイナンスは、DOJとの間でマネーロンダリング防止違反に関する司法取引に合意した。その結果としての和解は、同社に43億ドルの罰金がかかり、CZ氏はいかなる仮想通貨企業でも役員としての役割を果たすことが禁じられることになる。彼はまた、自身に直接課される5000万ドルの罰金も支払うことになる。しかし、彼は株を手放す必要はなく、刑務所に行くこともないようだ。

テン氏の昇進は、DOJの記者会見が始まると同時にX(旧ツイッター)上で前CEOのCZ氏によって確認された。

CZ氏によると:

「リチャードは非常に資格のあるリーダーであり、30年以上の金融サービスと規制に関する経験を持っている彼は、会社を次の成長期に導くだろう。彼はバイナンスがセキュリティ、透明性、コンプライアンス、成長の次の段階を実現することを確実にするだろう」

テン氏も、DOJの記者会見が開始されてから約15分後にX上で投稿した。

CEOとしての最初の投稿で、テン氏はバイナンスのユーザーを安心させ、その日の出来事から明確な方向性を示すことを試みた。彼は、自身と会社にとっての3つの重点領域を明らかにし、それは「ユーザーに安心してもらうことから始まる」と述べた。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン