取引量世界最大の仮想通貨取引所バイナンスの多数の利用者が7日、アカウントがハッキングされたとツイッターや掲示板レディットで報告したことを受け、バイナンスは出金などの機能を一時停止していたが、「不正取引をすべて無効にし、入金、取引、出金をすべて再開した」とツイッターで発表した。

  バイナンスの利用者は、所有するアルトコインが許可なくビットコイン(BTC)に換えられるなどの被害にあったと訴えていた。中にはアカウントにログインすらしていなかったと主張する人もいる。

 レディットへの投稿によると、被害者たちはビットコインでVIAコインを買わされた。1VIA=0.025BTCだった。ハッカーはそのビットコインを少額で出金し、目立たずやり抜けたという。

 ハッキングの原因がバイナンス側にあるのか、外部のポートフォリオ管理ツールなどを使ったことにあるのか、現時点で明らかでない。

 バイナンスの趙長鵬(ジャオ・チャンポン)CEOは、ハッカーはフィッシングサイトを使ってログインデータを入手し、ユーザーをバイナンスの正規サイトへ進ませたと説明している。