バイナンスリサーチは3日、2020年1月の仮想通貨市場レポートを発表した。1月はほとんどの仮想通貨でプラスの利益となり、時価総額は1930億ドルから2550億ドルに増加。特にアルトコインの時価総額が40%増となり、躍進が目立った

1月は例年通り、他の月よりも相場が上昇する「1月効果」が見られたと指摘。特に価格が小さい銘柄で上昇した。最も上昇幅が大きかったのがダッシュとZコイン(XZC)で、それぞれ181.5%、179.7%だった。

その他ではビットコインキャッシュが85.2%、ライトコインとカルダノがともに65.1%、ビットコインは30.5%だった。1月に高騰したビットコインSVはレポートに含まれていなかった。

アルトコインが上昇したことでビットコインのドミナンスも65%に低下。全ての取引でビットコインを取引通貨とする「ビットコイン取引ドミナンス」も前月比で2.31%低下した

ドミナンス

(出典:バイナンスリサーチ「ビットコイン取引ドミナンス」)


デリバティブ市場では先物銘柄が急増

一方でバイナンスの取引所では1月、新たに先物8銘柄が追加され、合計11銘柄と急増した。

1月の先物取引の取引高は前月比で85%増。560億ドルが無期限契約で取引された。

建玉は2億ドルに達した。年初から1月31日までで建玉は98%増加したという。最も多いのがBTC/USDTで全体の建玉の75%を占めた。無期限契約の建玉でもアルトコインは大幅増で1ヶ月で250%増えた。

レポートではアルトシーズンへの期待が高まったとしている。