仮想通貨取引所バイナンスは22日、同社が手がける分散型金融(DeFi)プラットフォームであるラウンチプール(LaunchPool)で、新たなクロスチェーンプロトコルである「CertiKチェーン」を発表した。分散型アプリケーション(DApps)とブロックチェーンを安全に構築するためのセキュリティスコアリングと、分散型の払い戻し機能を備えている。

CertiK(サーティーケー)チェーンは、ブロックチェーンセキュリティ企業であるCertiK(サーティーケー)が開発。クロスチェーンプロトコルであるコスモスで構築された「DPoS(Delegated Proof of Stake)」を採用している。DPoSはトークンの保有量に応じて投票権を割り当て、ブロック承認者を選び、選ばれた少数の承認者によってブロック生成をするアルゴリズム。EOSなどにも使われビザンチン障害に耐性を持っている。

CertiKチェーンには、セキュリティ・オラクルやCertiKShield、「ハイパーセキュアな」プログラミング言語であるDeepSEAを備えている。これらによって開発からデプロイまで様々なタイプのブロックチェーン製品のセキュリティを確保できるとしている。

CertiKShieldはスマートコントラクトを使った保険サービスで、ハッキングやコードの脆弱性などが理由で被害にあった際に、最大で10万ドル(約1000万円)の払い戻しに対応する。今回の発表に合わせてCertiKの独自トークンである100万CTKが、バイナンス用のCertiKShieldプールに保有されている。

CTKトークンは、CertiKShieldの払い戻しの他に、スマートコントラクト運用のための手数料や、ステーキング、セキュリティオラクルに参加することによる報酬などに使われる。

バイナンスは今回の発表に合わせて10月27日の午前8時00分(UTC時間)にCTKを上場させる。CTK/BTC、CTK/BNB,CTK/BUSD,CTK/USDTの取引ペアをサポートする。

サーティーケーは、イェール大学とコロンビア大学の教授によって設立されたスマートコントラクト監査企業。