仮想通貨取引所バイナンスは、ビットコイン(BTC)マイニングに特化した新たなサブスクリプション型クラウドマイニング製品の提供を開始すると発表した。
6月15日から、ビットコインマイニングに興味があるが機器をもってないユーザーは、バイナンスのクラウドマイニングサービスに加入し、ハッシュレートを購入することができる。ハッシュレートとは、ブロックチェーン上でビットコイン取引を確認し、正当化するために必要な計算能力のことだ。
バイナンスでは現在、1テラハッシュ毎秒(Th/s)を10.728ドルで販売しており、ハッシュレートと電力費用がそれぞれ1.17ドルと9.558ドルに分かれている。ハッシュレートが多いほど、マイニングによって得られるビットコインの収益が高くなる可能性がある。

バイナンスのBTCマイニング・サブスクリプションサービスは、180日間、つまり約6か月間有効である。1TH/s購入するごとに、ユーザーはこの期間中に0.0004338BTCを獲得できる。
この製品はバイナンスのグローバルウェブサイトで提供されているため、米国在住の仮想通貨投資家は利用できない。先日、米証券取引委員会(SEC)による摘発に関する声明で、バイナンスは「Binance.comは別のエンティティであり、バイナンスUSでの問題によって我々のユーザーが影響を受けることはない」と説明している。
SECによる訴訟に対抗するため、バイナンスUSは、元SEC執行部門のジョージ・カネロス氏を法務チームの一員として起用した。元SECインターネット執行部長のジョン・リード・スターク氏はツイッターで、「バイナンスは明らかに刑事訴訟に備えており、世界最高の弁護士を起用し続けている」とコメントしている。
SECによる訴訟は、SECがバイナンスの米国部門が未登録の取引所、ブローカー、清算機関として運営していると主張したことから始まった。SECの行動を受けて、6月9日にバイナンスUSは米ドル預金の停止と、6月13日以降に法定通貨引き出しの一時停止を発表した。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン