バイナンスチェーンの開発者は、バイナンスコイン(BNB)のエコシステム内でより複雑なスマートコントラクト機能を有効にする新しいブロックチェーンを提案している。この新しいブロックチェーンは、4月17日にリリースされたホワイトペーパーの中で記載されている。

新しいバイナンス・スマートチェーンは独立しているが、元のバイナンスチェインと緊密に統合されるという。開発チームは、バイナンスの分散型取引所をホストし、高いパフォーマンスを維持するために、新しいチェーンを作成する必要があると説明している。

ホワイトペーパーには、「スマートコントラクトを実行すると、取引機能が遅くなり、非決定的な湯インが取引に追加される可能性がある」と記している。これを防ぐため、代わりとなる独立したイーサリアムと互換性のあるスマートコントラクト・ブロックチェーンを立ち上げる。

既存のバイナンスチェーンとは分かれているが、BNBはクロスチェーンブリッジを介して接続され、新しいスマートコントラクトプラットフォームでネイティブトークンとして機能する。

したがって、スマートチェーンにより、バイナンスのエコシステムのプロジェクトは、イーサリアムの仮想マシンに基づいて複雑なDapp(分散型アプリ)を構築できる。開発チームは、これはそのエコシステム内のプロジェクトから頻繁に要求される機能であると述べている。

PoSライクなコンセンサス

新しいチェーンのコンセンサスアルゴリズムは、「Proof of Staked Authority」と呼ばれている。ただし、実際的なレベルでは、EOSのDPoS(Delegated Proof of Stake)や、ほかの多くの認証ベースのシステムと似たものだ。

EOSと同様に、ブロックを作成する21のアクティブなバリデーターがブロックを作成する。これらは、ESOの場合と同じく、BNBの利害関係者によってトークンをを使い、投票されることになる。

コンセンサスアルゴリズムには、不正行為に対する保護メカニズムであるステークス・スラッシングも含まれている。スラッシングとは、チェーンの複数の提案されたバージョンに署名するバリデーターを罰し、いわゆる「Nothing at Stake」の問題を解決する。ホワイトペーパーでは、悪意のあるバリデーターが3分の1未満であれば、システムは完全に安全であると記している。

バイナンスの手数料の支払いに使用されるBNBトークンの経済性のため、バイナンスは常にネットワークで支配的な状態になる可能性が高いことに留意する必要があるだろう。

ステーキング報酬

スマートチェーンは、ブロック報酬として新しいトークンを発行しない。つまり、すべての報酬はチェーンのトランザクション手数料に含まれることになる。開発チームは既にリベートスキームのサポートを示しているが、ステーカーはバリデーターへの投票を誓約することで報酬の一部を受け取ることになる。

提案されたスキームの興味深い点の1つは、各バリデーターのトランザクション手数料の割合は、彼らにどれだけのステークが誓約されているかに依存していないことだ。これは、より多くの参加者と報酬を共有する必要があるため、ユーザーは人気のあるバリデーターに誓約することをペナルティを課すことを意味する。

開発チームは、「これは実際にはほかのいくつかのネットワークでみられるステークの集中と、『勝者が永遠に勝つ』問題を防ぐことになるだろう」と主張している。

いわゆる「金持ちがより金持ちになる」システムとのPoSへの批判に対する解決策になる可能性があるだろう。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン