仮想通貨取引所大手バイナンスのジャオ・チャンポンCEO(通称CZ)は、適切な仮想通貨規制を促進するために仮想通貨規制当局が業界を深く理解することが重要だとのべた。現在香港で開催されているWeb3フェスティバルで語った。
CZによると「従来の金融業界の規制を仮想通貨に適用しようとする自然な傾向がある。だが仮想通貨は銀行や従来の金融業界とは異なる」。
良い規制の枠組みとは何かについて問われた際、CZは不明確な規制が「最悪」だとし、一方で規制の明確さを「良し」とした。また、仮想通貨業界で何が流行するかを予測することが難しいことから、規制を導入する前に業界を十分に発展させることが最善だとした。
さらに多くの政府が仮想通貨を取り締まろうとしていることが、実際には仮想通貨の成長を促すきっかけになるかもしれないとコメント。政府が銀行を閉鎖したり従来の金融市場にさらなる制限を設けることが、実際にはより多くの人々を仮想通貨に向かわせると説明した。
またCZは各国政府がつくる最初の規制案は過度に制限的になる傾向があることをふまえ、仮想通貨業界は忍耐を持つことが大事だと説いた。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン