X(旧ツイッター)上の仮想通貨コミュニティでは、仮想通貨取引所バイナンスのウォレット間で行われた39億ドルのテザー(USDT)取引に注目を集めている。これは、米司法省が同社との間で40億ドルの和解交渉を進めているという報道が背景となっている。

11月20日、ブルームバーグは匿名の関係者の話として、司法省がバイナンスとの間で、同社が40億ドル(5922億円)の罰金を支払うことを要求する合意を交渉していると報じた。罰金を支払った後、同社は米国の法律を遵守しながら米国での運営を許可されることになるという。この報道によると、この発表は11月末にも行われる可能性がある。

11月9日、バイナンスはトロン上にある「Binance-Cold 2」と呼ばれる自社のウォレットから「Binance 3」とラベル付けされた別のウォレットに39億USDTを移動させた。その後、3億USDTが別のウォレットに移動され、「Binance 3」には約36億ドルが残された。ブロックチェーン情報会社ChainArgosによると、この取引はトロンブロックチェーンで8番目に大きなUSDTトランザクションだ。

バイナンスと司法省との交渉に関する報道を受けて、ソーシャルメディア上のさまざまなアカウントが、39億ドルの移動について憶測を飛ばし始めた。

一部のユーザーは資金について疑問を呈し、資金の出所や、罰金支払いの準備の一環であるかどうかを問いかけている。移動のタイミングと司法省を巡る報道が非常に近いことから、一部のツイッターユーザーは2つの間のつながりを探ろうとしている

コインテレグラフはバイナンスに連絡を取ったが、すぐには返答を得られなかった。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン