元ゴールドマンサックスのパートナーで7兆円ファンドでの運用経験もある米投資家マイク・ノボグラッツ氏が、年末までのビットコイン価格の目標値を10000ドルに引き上げた。

   フォーブスに1000億円以上の資産を有するビリオネアとして認定されたことのある同氏は、長年ビットコイン強気派だ。一ヶ月ほど前のCNNとのインタビューでは、18年4月までに1万ドルまでいっても驚かないとしていたが、今回目標値を引き上げたかたちとなる。

   ノボグラッツ氏はブルームバーグTVに次のように語っている。

文字通り年末を迎える頃にビットコインは10000ドルになると思う。ここからいける範囲だ。イーサも、年末に500ドルになると思う。

   また、同氏は脚光を浴びるビットコインの陰に隠れて目立ってこなかったイーサリアムもこれから急上昇するとしている。

ここ数日で、イーサリアムが動き出した。本音をいうと史上高値を更新すると思う。イーサリアムの生態系の中で、ポジティブな動きがあるためだ。

   ウォール街での豊富なキャリアを有するノボグラッツ氏は、初期からビットコインに投資してきた。2013年に当時の価格50ドルで投資を開始。イーサリアムにもICO時に30セントで投資した。総資産の10%をビットコインとイーサに配分しているとしており、かなりの含み益がでているようだ。現在同氏は550億円規模の仮想通貨に特化したヘッジファンドの立ち上げを計画しているという。

   また、現在市場の関心の的であるTetherハッキング事件にもコメントし、仮想通貨全体の時価総額から比べると3000万ドルというのは微々たるものでビットコイン相場はそこまでネガティブに反応しなかったと考察した。