ビットコイン(BTC)ネットワークのハッシュパワーは過去24時間で約30%跳ね上がった。この状態が続いた場合、大きな難易度調整が行われる可能性がある。
Coinwarzによると、ビットコインのハッシュレートは、160エクサハッシュ/秒(EX/s)まで上昇した後、現在は157.5EX/sとなっている。この記事の執筆時点で、BTCのハッシュパワーは2日間で42%の増加となっている。

この急増は、10月下旬のハッシュパワーの急落後に発生している。10月下旬の低下については、多くのアナリストは、中国の仮想通貨マイニングの中心地である四川省での雨季終了によるものだと考えている。
四川省での安価な水力発電が、雨季のシーズンに仮想通貨マイナーの活動を引き付けると考えられている。コインシェアーズの推計によれば、四川省は世界のマイニング活動の54%を占めるとされている。
Quantum Economicsのアナリストであるジェイソン・ディーンうじは、ビットコインのハッシュパワーの突然の増加は、多くの中国の仮想通貨マイナーが四川省からの移転を完了し、新疆ウイグルや内モンゴルなどのほかの地域でマイニング活動を再開したことを示すものではないかと指摘している。
Whoa! big jump in #bitcoin hash rate over last 10 hours (+29.7% trough to peak) Large number of machines just came online somewhere, relocated Sichuan region miners possibly? pic.twitter.com/UKahgQ37Tm
— Jason Deane (@JasonADeane) November 9, 2020
マイニング活動の突然の急騰によって、ビットコインネットワークでの難易度調整を引き起こす可能性が高くなるかもしれない。
10月下旬のハッシュレートの大幅な低下によって、難易度が16%低下した。これはビットコインの歴史の中で、過去2番目に大きい下方調整だった。これと同様に、ハッシュパワーの増加は、大きな上方修正をもたらすかもしれない。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン