米連邦準備制度理事会(FRB)の元議長で、バイデン次期大統領政権の財務長官に指名されたジェネット・イエレン氏は19日、上院財務委員会で仮想通貨(暗号資産)は不正資金の温床になっていると懸念を表明した

イエレン氏はニューハンプシャー州の民主党上院議員であるマギー・ハッサン氏からテロ資金供与への取り組みについて質問を受けた。ハッサン氏がテロ資金調達に仮想通貨が使われているとの懸念が高まっていると指摘した。

イエレン氏はこの質問に対し、「我々がこの問題に対処するための方法を確認する必要がある」と述べ、次のように話した。

「仮想通貨は特に懸念事項だ。多くは取引で不正な資金調達に使われていると考えている。この利用を抑止し、マネーロンダリングが起こらないような方法を検討する必要がある」

イエレン氏はオバマ政権時代にFRB議長を務め、2018年10月にビットコインを「有益とは程遠い」との見解を示していたが、それ以降は特に言及はなかった。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン