ワールドワイドウェブ(WWW)の発明者であるティム・バーナーズ・リー氏は、オークションハウスのサザビーズでウェブのソースコードの非代替性トークン(NFT)を540万ドルで落札された

‘This Changed Everything’ というタイトルの作品には、9555行のソースコードのタイプスタンプ付きファイル、コードが書かれていく30分のアニメーション、そしてバーナース・リー氏によって書かれた手紙が含まれている。

540万ドル(約6億円)はかなりの金額だが、3月にオークションで落札されたBeepleの作品は6900万ドル(約76億円)という記録とはかけ離れており、一部の人々が予測していたよりも低い金額となった。デルフィデジタルのピアース・キックス氏は、1000万ドルで落札されると予想していたが、500万ドルという数字に失望感を示していた

バーナーズ・リー氏によれば、彼はオークションの収益を寄付する予定だ。

バーナーズ・リー氏はNFTの革新性について、次のように語っている

「NFTはアートワークであれ、このようなデジタルアーティファクトであれ、この領域での最新の遊び心のある作品であり、存在する最も適切な所有権の方法だ。これらは、ウェブの起源をパッケージ化するための理想的な方法だ」

今週オークションハウスが主催したデジタルアートワークのオークションは、これだけではない。

6月30日、クリスティーズでは、トランスジェンダーのデジタルアーティストFEWOCiOUSの作品が210万ドルで落札されている。

Hello, i’m Victor (FEWOCiOUS) and This Is My Life” というタイトルのNFTは、彼が男性に移行した14歳から18歳までのアーティスト形成期に描いた5つの個別の作品で構成されているものだ。

Cryptoart.ioのデータによれば、デジタルアート市場での売上高は3月に2億500万ドルでピークを記録したが、6月には1830万ドルにまで縮小している。

Source: cryptoart.io/data