韓国の中央銀行である韓国銀行が6日、中央銀行デジタル通貨(CBDC)のパイロットテストを2021年1月から12月の間で実施すると発表した。
プログラムの中でデジタル通貨の作成と発行に必要な技術的、法的課題を特定することを目的としている。現在すでに設計と要件定義を3月から開始しているという。
スケジュールとして以下のようになるという。
- CBDCの設計と要件定義(2020年3月〜2020年7月)
- テクノロジーのレビュー(2020年4月〜2020年8月)
- ビジネスプロセスの分析(2020年9月〜2020年12月)
- パイロットシステムの構築とテスト(2021年1月〜2021年12月)
今回の発表の中で、「中央銀行デジタル通貨を発行する必要性は高くない。しかし国内外の状況によっては迅速に対応する必要がある」としている。
韓国銀行は昨年12月にデジタル通貨研究のための人員を増加したことが報じられている。
日本ではCBDCの取り組みが他国に比べて遅れている。このほど、コインテレグラフのインタビューに応じた山本幸三議員(自民党金融調査会会長)は「日本円が忘れ去られる」可能性があるとして、早期にCBDCに取り組むべきだと主張した。