豪ドル円予想レンジ 74.20円~75円

14時の豪ドル円は74.70円とNY市場の終値に比べて39銭の円安水準となっている。

11月30日に発表された中国11月の製造業PMIは50.2と、7カ月ぶりに好不況の判断基準である50を上回った。また、昨日の財新購買担当者指数(PMI)も51.8と4カ月連続の上昇。この内容を好感し、昨日は中国との関係が深い豪ドルに買いが入った。

本日もRBA理事会後に豪ドル買いが進んでいる。

9時半に発表になった第3四半期の経常収支は79億豪ドル(53億6000万米ドル)の黒字と、アナリスト予想(63億豪ドル)を上回り過去最高。米中貿易摩擦の影響が懸念されていたが、アジア向けの資源輸出が好調だった。予想を上回る経常収支が、GDPを押し上げるのではないかという期待もでている。

また、12時半のRBA理事会では、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを0.75%に据え置いた。フィリップ・ロウ総裁の声明は前向きで、6月以来3回の利下げが雇用と所得の伸びを支えていると述べた。

テクニカル分析

昨日まで20日移動平均線(74.28円)が上値抵抗線になっていたが、本日明確に上抜けた。また、11月7日の高値75.69円と14日の安値73.35円の半値戻し(74.52円)も達成し、上値追いの展開が期待できそうだ。本日の高値は61.8%戻しの74.80円、節目の75円が意識されるだろう。