アップルとゴールドマンサックスが、共同でクレジットカードを開発している。21日付のウォール・ストリート・ジャーナルが関係者の話として報じた

記事によると、このクレジットカードはマスターカードを基盤にしており、Apple Wallet(アップルウォレット)に内蔵されることになる。支出目標を決めたり、財務バランスを整えたりできる機能がつくという。今春ころまでに両社で試験的に使用され、年末には正式にローンチする予定だという。

現在、iPhone利用者がApple Pay(アップルペイ)を通じてクレジットカード決済をするごとに、アップル社は小額の手数料を得ている。しかし、今回開発中の自社のクレジットカードを使う場合は、さらに大きな割合で手数料が得られることになるという。

アップルは、来年までにはアプリの売上高を500億ドル(約5兆5000億ドル)まで増やしたいと考えているそうだ。

一方、ゴールドマンサックスがクレジットカード事業を始めるのは初。最近はセキュリティートレーディング部門で苦戦しているという。ゴールドマンサックスは2016年に個人向けインターネット銀行「マーカス」を立ち上げており、マーカスへのアップル利用者の誘導も狙っているのではないかと見られている。