自称サトシ・ナカモトのクレイグ・ライト氏がかつてのパートナーである故デイブ・クレイマン氏の資産管理人と巨額ビットコインの取り分をめぐり争っているフロリダ州の裁判で、クレイマン氏側がライト氏が提出したビットコインのアドレスとブロックは詐欺であるという新たな申し立てを行った

原告側は、ライト氏による悪意のある行為を罰することを求めている。

現在ビットコインSVを率いるライト氏は、ビットコイン創設者であるサトシ・ナカモトであると主張。この主張の裏付けとしてビットコインのリストを裁判所に提出していた。ライト氏は、これらの資金が手に入れられない理由として、それぞれのアドレスの紐づく秘密鍵を信託に預けていることがあると裁判で誓っていた。

本物のサトシがメッセージ?

新たな申し立ては、該当する145のビットコインアドレスの秘密鍵を使って署名されたメッセージの存在を指摘した。

「クレイグ・スティーブン・ライトは嘘つきで詐欺師だ。彼はこのメッセージを署名するのに必要な鍵を持っていない。我々がサトシだ」

新たな申し立てによると、メッセージの署名に使われた145の秘密鍵はすべて有効だという。

「このメッセージは、裁判所に提出されたアドレスのリストがライト氏のビットコインのリストではないことを示している。つまり、彼は原告側と裁判所から彼の本当のビットコインのリストを隠している」

今回の裁判では、クレイグ氏が所有していると主張する110万BTCへのアクセスが問題になっている