ブロックチェーンゲーム分野への投資は活発になっているが、仮想通貨(暗号資産)を利用したゲームに対する一般的な批判は、仮想通貨スペースの外から来るユーザーを保護する方法だ。

ブロックチェーンゲームのパワーハウスであるアニモカ・ブランズ(Animoca Brands)は、メインストリームのゲームとそのユーザーを獲得し、それらにブロックチェーンと分散型台帳技術(DLT)の恩恵を与えることが、新しいオーディエンスを仮想通貨に引き付ける最良の方法であると考えている。

コインテレグラフはアニモカ・ブランズの最高経営責任者であるヤット・シュウ氏に、メインストリームのゲームと仮想通貨の世界との間のギャップを埋めるための戦略について話を聞いた。

アニモカは、ブロックチェーンゲーム「F1デルタタイム(F1 Delta Time)」のリリースに先立ち、F1とのグローバルライセンス契約を確保し、最近では仮想通貨取引所バイナンスのIEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング)プラットフォーム「ローンチパッド」でブロックチェーンゲーム「ザ・サンドボックス(The Sandbox)」で300万ドルのIEO実施を発表した

シュウCEOは、ザ・サンドボックスについて、戦略的買収によってアニモカが非仮想通貨ネイティブのオーディエンスを獲得し、ブロックチェーン技術を適用した好例として説明した。

「私たちが買収を行うとき、私たちは必ずしもブロックチェーンの関連企業を買収しているわけではない」と、シュウ氏は語っている。「Excelという企業を買収したとき、そこは伝統的なモバイルゲームのディベロッパーだった。ザ・サンドボックスのゲームは完全にブロックチェーンにはなっていなかった」と、シュウ氏は続けている。

「私たちは、ブロックチェーンで製品を作ることができる才能のあるチームを獲得するだけでなく、すでにゲームをプレイしている顧客も獲得している。そして、これらのゲーマーを私たちはブロックチェーンの世界への連れていくことができる」

ゲームの「所有権」によるディスラプション

アニモカが「製品を愛しているオーディエンスがおり、既に収益を生み出している」ゲームを獲得しようとしていると、シュウ氏は強調した。

「それらにブロックチェーン技術の利点を付与することによって、それらのゲーマーはパワフルな追加の利益をもたらすだろう」と、シュウ氏は付け加えている。

シュウ氏は、ブロックチェーンがオンラインゲームの出現に似たディスラプション(破壊)をゲーム業界にもたらしていると語り、それはゲームにおける「所有権と価値」に関する新しい概念をもたらすことになると主張している。

「所有権により、ゲーマーは実際のゲームの成功に利害関係を持つことができる」

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン