ここ数年、仮想通貨規制はますます重要なトピックになっている。刻々と変化する規制の流れに対処するため、VC企業のアンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)は、米商品先物取引委員会(CFTC)の元委員長を採用した。

a16zのゼネラルパートナーであるキャシー・ハウン氏はこのほど、「政策や規制に関する問題について、世界レベルのサポート体制を整えるための大きな取り組みの一環として、CFTCの元委員であるブライアン・クインテンツ氏が、仮想通貨チームの顧問パートナーとして参加することを発表できることを嬉しく思う」と発表した。

特にこの1年は、米国内外で規制に関する大きな話題があった。2020年12月、米国財務省はセルフホスト型の仮想通貨ウォレットの監視を強化することを目指し、さらに、仮想通貨業界のイノベーションを妨げると非難された、米国のインフラ法案も27日までに採決される予定だ。他の国でもさまざまな規制を行っており、大手仮想通貨取引所のバイナンスへの風当たりも強くなっている。

アンドリーセン・ホロウィッツは、現在の仮想通貨業界の規制状況から、自社のポートフォリオに含まれる事業体を支援したいと考えているようだ。「当社のポートフォリオ・プロジェクトは、これまで想像もできなかったような方法でイノベーションを起こしているため、当社の投資は単なる資金的なものではなく、成功に向けた一連のリソースを提供したいと考えている」とハウン氏は投稿で述べた。

CFTCと米証券取引委員会(SEC)の2つの規制機関は、仮想通貨規制に取って最も重要な機関だ。ハウン氏は、CFTCの元責任者がいることの重要性を説明した。

「CFTCは、デジタル通貨、ユーティリティトークン、その他の非証券商品を管轄する連邦規制当局として重要な役割を果たしている。ブライアン氏は、仮想通貨やDeFi分野における革新的な思想家として長年にわたり注目されてきた。彼は、暗号技術の仕組みと、CFTCがこの問題をどう考えているかの両方を理解している。両者の間を行き来する彼の能力は、a16zの仮想通貨プログラムと当社のポートフォリオ企業の成功の中心となるだろう」