ビットコイン価格は史上最高値を更新して以来、19400ドルをサポートに反転できずにいる。これは史上最高値を再び突破されないように、19400ドルから19600ドルの範囲でクジラ(大口投資家が)積極的に売りを仕掛けている可能性がある。過去最高値を超えた後では新たに天井が達成されるまではレジスタンスがないためだ。

(出典:クリプトクオント「ビットコインのクジラが取引所に流入」)

クジラは売り続けている

クリプトクオントとホエールマップ両方のデータから、19500ドルレベルがクジラにとって重要なエリアであることが示されている。

19500ドルにはクジラの大きなクラスターがある。これはクジラがこの価格帯でBTCを購入し、保有数を動かさなかったことを意味する。ここで利益を得ようとしているようだ。

さらにBTC価格が19500ドルを突破したことで、取引所へのクジラの流入が増えている。クジラは19500ドルかより上の価格でショートしていることを示している。

Byzantine Generalとして知られる仮想通貨トレーダーは、仮想通貨取引所バイナンスに強い売り注文が出ていることを強調。19500ドルは買い側が突破することが難しいレジスタンスになると指摘している。

短期ではどうなる?

アナリストの間ではBTCの短期的な見通しについて意見が分かれている。一部のアナリストは、特にBTCが19,500ドルレベルで拒否され続けている場合は、大規模な調整が来る可能性があると予想する。

クリプトクオントのCEOであるキ・ヨンジュ氏は、BTCは短期的には横ばいか下降すると予想している。

「私は長期的には強気だが、数日は横に動くか、調整されると考えている。短期的には20kドルを突破することはできないと思う。20000ドルを突破するのは、今年の年末だろう」

キ氏は、現在の価格でクジラがビットコインの積み立てを止めたことを指摘。機関投資家とスポットの指値の棲み分けが難しいと説明した。ただし、BTCの上昇の勢い失速とクジラからの売り出しのタイミングが一致していると述べた

「この2万ドルの戦いは、BTCのOGクジラ対個人投資家の戦いになるだろう。そして、私は短期的には弱気と考えている。オンチェーンのデータでは機関投資家のスポット入札の流入を知ることができない。しかし、現在のBTCクジラは、強気の上昇時の動きを止めたように見える。」

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン