仮想通貨市場は小幅な値動きで推移している。ビットコイン(BTC)は前日比0.4%下落し、8800ドル近辺で取引されている。イーサ(ETH)は約1%下落の227ドル、XRPは約0.8%下落の0.235ドルで推移している。

アルトコインではリンクチェイン(LINK)が約11%上昇と、先週か引き続き、好調なパフォーマンスが続いている。

また著名起業家のイーロン・マスク氏が言及したドージコイン(DOGE)は4.8%上昇となっている。

アルゴランド(ALGO)は5.6%上昇と好調だ。アルゴランドについては、マーシャル諸島共和国の独自仮想通貨SOVにアルゴランドの技術を活用するとの報道が出ており、このニュースを好感したものとみられる。

出典:Coin360 11:30時点

ビットコインは「9000ドルまで上昇の可能性」

仮想通貨トレーダー・アナリストのアリスター・ミルン氏は、ビットコインの価格が近い将来に9000ドルまで上昇する可能性が高いと指摘している。日本時間4日未明に米連邦制度理事会(FRB)が緊急利下げを行ったことで、ビットコインは一時的に8900ドル付近まで上昇したが、8900ドルを突破する前に反落している

ミルン氏は、ビットコインのチャートでの下降ウェッジのパターンが拡大していることに注目。ミルン氏は強気のパターンが形成されているとし、8990ドルを短期的なターゲットであるとみている。ミルン氏は「70~80%」の確立でウェッジからのブレイクアウトを期待できるとみている。

FRB利下げは「BTCのマーケティングキャンペーン」

「FRBはビットコインのマーケティングキャンペーンを実施している」。ビットコイン支持派のアンソニー・ポンプリアーノ氏は、今回のFRBの緊急利下げはビットコインにとって「非常にポジティブだ」と断言している。

ポンプリアーノ氏は、中央銀行による金融刺激策は「ビットコインのロケット燃料」になると以前から指摘していた。金利引き下げや量的緩和といった金融刺激策はマネーの価値を引き下げることになり、ビットコインの価値を高めることにつながるという見方だ。

今回、FRBは0.5%の緊急利下げを発表したが、ポンプリアーノ氏はトランプ大統領の3日のツイートを引用し、将来的に紙幣を増刷する量的緩和の可能性もあると予測している。

ビットコインは今年5月に半減期を迎える。中央銀行による金融刺激策と相まって、長期的にビットコインの価値を高めることにつなげるという見方だ。