デジタル資産投資商品は先週、プラスの流入を記録したが、利益は主にビットコイン(BTC)ファンドに集中した。

コインシェアーズの最新のファンドフローレポートによると、ビットコイン投資商品は4日までの1週間に合計1億2600万ドルの累積流入を記録した。年初来では、ビットコイン投資ファンドは5億600万ドルの純流入に増加している。

投資家は、イーサ(ETH)や他のアルトコインを犠牲にしてビットコインに配分しているようだ。イーサファンドは3200万ドルの資金流出を記録し、9週連続の減少となった。イーサ投資商品からの流出額は今年に入ってから3億5740万ドルに達している。

一方、複数銘柄の仮想通貨ファンドへの投資は先週430万ドル増加し、年初来の累計は2億130万ドルとなった。

グレイスケールは依然として270億ドル超を運用する単独で最大のデジタル資産運用会社だ。グレイスケールの総資産のおよそ99%は、GBTCとしても知られるビットコイン投資信託だ。

伝統的な金融市場の引力から逃れることができず、仮想通貨は2022年のほとんどの期間で長期的な下降トレンドにある。投資家心理を示す「仮想通貨の恐怖&強欲指数」で最も悪い「極度の恐怖」を長期間記録し、BTC価格は過去最長となる9週連続の下落となった。

June 6, last week and last month: Bitcoin's Fear & Greed Index has been in extreme-fear territory.

ビットコインは5日に29,900ドルで取引を終え、10週連続の下落を辛うじて回避したが、これは前週よりわずか450ドル高いだけであった。

とはいえ、機関投資家が押し目を買っているというポジティブな兆候もある。コインシェアーズのレポートに加え、パーパス・インベストメントが運営するカナダのスポットビットコイン上場ファンドが先月、数千BTCを購入した。5月13日までに、パーパスビットコインETFは過去最高のビットコイン保有量である41,600BTCを記録している。