半導体メーカー大手、AMDのリサ・スーCEOは、26日のCNBCとのインタビューの中で、ブロックチェーンは「短期的には多少の混乱をもたらす」と語った。

 スー氏は、ブロックチェーンの重要性を認めつつ、次のように述べた。

「非常に重要なテクノロジーだ…P2Pトランザクションと分散型ネットワークによるアイデアは素晴らしいものだ。しかし、率直に言って、短期的には多少の混乱をもたらすと思っている」

 スー氏は今年第1四半期の業績が予想以上に伸びたと述べ、過熱気味のブロックチェーンを巡る動きを追うよりも。コア事業に集中すると述べた。ブロックチェーンが「本質的に一時的なものなのか…将来の信頼できる成長の道ではない」とスー氏が考えているのかどうかと質問され、次のように述べた。

「ブロックチェーンを取り巻く長期的な技術は重要な技術であり、私たちはこの分野な重要な人物と多くの交流を持っている。重要になってくるのは、今後3~5年先になるだろうと考えている。今はまさに端境期だ」

 AMDの株価は25日、業績が予想を上回ったという発表の後に11%上昇した。今回の好調な業績にイーサリアムマイニングのハードウェアが寄与したかどうか尋ねられると(質問者は売上高の23%ではないかと尋ねた)、スー氏は次のように答えた。。

「第1四半期の売上高のうち、ブロックチェーンやマイニングが寄与したのは約10%だと思う。これらの見積もりには様々な要因があるというのが真実だ。私たちは、実際の利用者が私たちの製品の使い方について非常に良いアイデアを持っていると感じている。これは素晴らしい成長要因だが、支配的なものではない」

 スー氏は今回、ブロックチェーン技術について注意を喚起したわけだが、昨年12月にはAMDはブロックチェーン技術と仮想通貨マイニング市場について大きな関心を持っていると述べていた