仮想通貨ビットコイン(BTC)のマイニング業者による売り圧力懸念が高まる中、ビットコイン価格の下落が続いている。25日には一時9000ドルを下回る水準まで下落した。年内に過去最高値の2万ドル回復を期待する声が出る一方、1万500ドルの壁を破れていないのがビットコインの現状だ。
仮想通貨投資ファンドのパンテラキャピタルは、今後は主要アルトコインがビットコインのパフォーマンスを上回る流れが来るだろうと予想した。
(出典:Coin360 日本時間6月25日18時時点)
現在は強気サイクルの初期
パンテラキャピタルは、最新のレポートの中で、現在は仮想通貨強気相場サイクルの初期段階にあると主張。2021年の中盤まで続く現在の強気サイクルにおいて、今後は主要アルトコインがビットコインのパフォーマンスを上回るだろうと予想した。
「人々はビットコインを買った後にアルトコインを買う傾向がある。ビットコインというのは彼らにとって最初の仮想通貨購入だろう。アップルやアマゾンが最初に購入する株と同じであることと似ている。時間が経つにつれて、人々はより投機的な小中規模の資産に手を出し始める」
(出典:Pantera Capital 「アルトコイン(20の中堅コイン)VSビットコイン(年初来)」)
パンテラによると、歴史的にアルトコインは強気サイクルの中期から後期まで待たないとビットコインのパフォーマンスを上回らない。例えば2016年1月1日から12月31日まで時価総額全体に占めるビットコインの割合(ドミナンス)は91%から87%に減少したが、2017年末までには38%まで一気に下がったと指摘した。
パンテラは、2017年の仮想通貨相場と同じように、2021年末までにビットコインのドミナンスは急激に下がると予想。仮想通貨における分散投資を推奨した。
(出典:Pantera Capital 「アルトコイン(20の中堅コイン)VSビットコイン(2017年の強気相場)」)